コンサル・経営企画職

経営企画の仕事で役立つ資格6選【結論:資格はとらなくてOK】

2020年11月28日

まずは下記にあなたがあてはまるかどうかご確認頂き、当てはまる方だけ読み進めてください。

この記事で解決できる悩み

・経営企画の仕事に役立つ資格はあるか?

・将来的に経営企画の仕事をやりたいが、必要なスキルは?

・経営企画の仕事をするための最短ルートは?

上記の悩みを解決できる記事を書きました!

 

マスタク
上記の悩みを解決できる記事を書きました!

  • 筆者は現在、売上600億円弱の一部上場企業の経営企画職として働いております
  • 新卒時から経営企画職を目指し、2度の転職にて経営企画職にたどり着いた経験をもとに解説します

この記事で解説する『経営企画になるために身につけるべきスキル・経営企画で働くための最短ルート』を読み行動すれば、経営企画として働くことが可能になりますよ!

 

 

1.経営企画の仕事に役立つ資格6選

経営企画の仕事に役立つ資格6つをご紹介します。

①中小企業診断士

②簿記3級

③TOEIC、英会話力

④公認会計士・USCPA

⑤MBA(経営学修士)

⑥FP&A(経営企画スキル検定)

それぞれ解説します。

 

 

①中小企業診断士

実務との親和性が高いため一番オススメの資格です。

筆者も現在進行形で勉強中です。

一次試験は以下7科目と広い範囲をカバーしています。

二次試験まで含めると平均学習時間は1,000時間程度です。

  • 「経済」
  • 「財務・会計」
  • 「企業経営」
  • 「法務」
  • 「運営管理」
  • 「経営情報」
  • 「中小企業政策」

 

実際に勉強科目と実務を当てはめてみると以下のような感じです

中小企業診断士の科目 経営企画の親和性のある実務
経済 経済マクロ環境(GDP、投資動向など)のリサーチ
財務会計 事業部の採算性評価、M&Aの価値評価
企業経営 全社戦略・事業戦略の立案・支援
企業経営 市場規模の推定
法務 事業部から上程される稟議(取引契約)のチェック

参考までに筆者が実際に活用している通信講座は下記です。

 

 

 

②簿記3級

実務では自社、競合、顧客の財務諸表をみることも多いです。

そのため、必要最低限の会計知識として簿記3級レベルがないと正直厳しいです。
(資格は知識を担保するだけなので、実務経験で補えている場合はOKです!)

簿記2級はなくても大丈夫です。筆者もとっていません。

十分、実務でおぎなえますよ。

 

 

③TOEIC、英会話力

結論としては以下のレベルがあると良いです。

グローバルの経営企画職につける可能性はぐっと高くなります

  • TOEIC800点以上
  • ビジネス会議を英語でできる

グローバル展開している企業では、海外子会社の管理をしてるケースがあります。

「英語の読み書き」や「簡単な会話ができる」レベルを担保するために、TOIEC800点以上を応募要件にしているケースが多いです。

 

 

④公認会計士・USCPA

公認会計士は経理のスペシャリストです。

USCPAは「簿記2級+TOEIC800点」のようなイメージです。

2つとも、経理に加え、監査の知識を身に着けることができます。
これは経営企画として子会社を管理統制するときに必要なスキルになり、重宝されます。

ただし、公認会計士は合計3,000時間程度の勉強が必要になるため、社会人として合格するのはかなり厳しいです。

USCPAは1,000時間程度の勉強が目安とされていますが、簿記やTOEIC未学習者の方はさらに時間を要するでしょう。

 

 

⑤MBA(経営学修士)

そもそも資格ではなく大学院に通って得られる修士です。

MBAでは以下のようなことを学びます。

  • 戦略・マーケティング
  • 組織・人的資源
  • 金融・財務
  • 経営数理・問題解決
  • 企業倫理・経営思想
  • グローバル・ビジネス

大企業の経営企画職を目指す方は中小企業診断士よりもさらにマッチします。
一方で、コストパフォーマンスの観点からは筆者はあまりオススメしません。

国内MBAでは年間で200~400万円程度かかります。
海外MBAでは年間1000万以上かかるのもザラです。

20代中盤までなら回収もはやいですが、30代に差し掛かってしまった場合は家計キャッシュフローを悪化させてしまうので注意が必要です。

 

 

⑥FP&A(経営企画スキル検定)

また、おまけとしてこちらの資格も載せます。

2021年1月12日から2月28日に第一回試験が予定されている新しい検定です。
以下のような内容を学べます。

  • 戦略、組織及び業界
  • 予算管理(計画と統制)
  • 財務モデリング

この資格ができた背景として、国内においても短期間で飛躍的に成長したいという企業ニーズが増え、それに伴いM&Aも増えてきました。

一方で、M&Aの適正な評価をできる人が少ないのが現状です。
経営戦略的な観点から、M&Aのようなファイナンスの評価をできる人を増やすためにできた資格といえます。

公式ページ:https://www.cfo.jp/fp_and_a/

 

 

2.経営企画は「実務経験」で評価される

これまで経営企画に役立つ資格をご紹介してきました。
しかし、実は経営企画の仕事をするために資格は不要です。

もちろん、あるにこしたことはありません。

ですが、資格というよりも実務で培ったスキルの方が重視されます。
どのようなスキルが経営企画に求められるのかを次の章で解説します。

 

 

3.経営企画になるために身につけるべきスキル5つ

筆者の経営企画の実務経験から、最低限必要なスキルを以下5点でまとめました。
(マネジャーレベルはまた違ったスキルが求められます)

①パワポスキル(資料作成)

②リサーチ力

③エクセルスキル

④議事録作成スキル

⑤財務諸表を読む力

それぞれ解説します。

 

 

①パワポスキル(資料作成)

経営企画として、取締役会や執行役員会でつかわれる資料、M&Aや事業部の戦略をサポートするための資料をつくります。

「パワポ資料つくり方の流れ」は以下のとおり。

・資料全体のストーリーを考える

・スライドごとのメッセージを考える

・メッセージを補完するポンチ絵やグラフを考える

・メッセージを補完する切り口を考える

どうやって身に着けるか?

・部下指導のため教材をパワポでつくる
・採用活動における事業紹介ページをつくる
・新規事業の提案資料をつくる

「パワポ資料作り方の流れ」を参考に、とにかくパワポ資料をつくりましょう。
たくさん資料をつくっては上司や同僚にみてもらい、ダメ出しをいっぱいされましょう。

 

 

②リサーチ力

次はリサーチ力です。

経営企画プレーヤーとしては、ふだん以下のようなことをリサーチします。

業界動向、市場規模の推移

競合プレイヤーの動き、財務情報

ベンチマークになる競合の成功要因

半日ぐらいであたりをつけれるようになるとかなりラクになります。

 

どうやって身に着けるか?

・著書「業界地図」で現職の会社の市場規模を調べる

・競合他社のIR資料をみる

経営企画職を目指している方は、とにかく数字で見る機会をふやしていきましょう

 

 

③エクセルスキル

リサーチできた数値を資料化するために、エクセルのグラフ化が必要になります。

以下のような基本的グラフが作れるようになればOKです!

・市場規模の推移グラフ作成

・市場シェアのグラフ

・競合プレイヤーとの財務数値比較グラフ

どうやって身に着けるか?

・自社の売上推移の棒グラフをつくる(過去5年)

・自社の事業セグメントの円グラフをつくる

・自社の営業利益率の折れ線グラフをつくる(過去5年)

ググればグラフの作り方は、ググってみながらつくっていきましょう。
経営企画職につけたとしても、だれも教えてはくれませんので今のうちに練習しましょう!

 

 

④議事録作成スキル

経営企画に求められる議事録はメモレベルではありません。

課題を抽出・整理し、対策を講じてもらう、までの機能を持っています。

具体的には以下のようなことをします。

・取締役会、執行役員会、M&A案件の議事録作成

・議事録作成の過程で課題を抽出/整理

・課題事項を該当部署に伝え推進を促す

 

どうやって身に着けるか?

・今の職場で積極的に手をあげて議事録をとる

・議事録のうまい「上司」「先輩」の議事録をマネする

何が課題でどうすれば解決されるのか、という視点で議事録をつくってみましょう。

また、上司や先輩の「議事録の型」を参考にして、「スピード」と「質」を上げていきましょう。

 

⑤財務諸表を読む力

高度な財務知識ははいりません。
簿記3級レベル+実務をこなしていけばOKです。

経営企画ではふだん以下のようなことをしています。

・事業部の売上、営業利益の増減分析

・上記分析により戦略上の課題を抽出

M&Aなどになるともう少し高度なこと(企業価値評価など)が求められますが、やりながらで問題ありません。
このへんは筆者も勉強しながら補っています。

 

どうやって身に着けるか?

・管理会計の基本的知識をみにつける

・自社のIR資料(財務情報)をみる

どちらかというと、自社の財務状況(損益計算書/貸借対照表)がどのような状態か?を判断できる力があるとGoodです!

財務初心者は、以下の本で基本的な考え方の理解を深めましょう。

 

 

 

 

 

4.経営企画で働くための最短ルート

これまでは経営企画に役立つ資格やスキルを解説してきました。

結論からいうと、経営企画働くための最短ルートは
コンサルに転職し1~2年働いた後、経営企画職へ転職すること」です。

なぜなら、経営企画職に求められるスキルは、経営コンサルの実務をこなすことで、網羅的に習得することができるからです。

この転職をはさむことでほぼ確実に経営企画職に就くことが可能です。

参考としてオススメの転職エージェントを貼っておきます。

オススメの転職エージェントの写真
参考【おすすめ】20代でまず登録すべき転職サイト&転職エージェント5選

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参考【経験者】コンサル未経験におすすめする転職エージェント6選

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ちなみに筆者自身は以下のように戦略的に動いてきました。

・新卒の会社にて原価管理⇒営業⇒事業企画と異動をかさねる

⇒経営コンサルファームに転職

⇒IT企業の「経営企画」に転職

会社内で異動することで実現する可能性もあります。
一方で、「経営企画」部署は専門性が高くすぐに異動することは難しいです。

そのため、転職を活用しショートカットするのが最短です。

 

 

 

5.まとめ

最後に重要ポイントを整理します。

・経営企画になるために資格は必要なし!

・経営企画になるために実務でスキルを磨こう!

・経営企画になるための最短ルートはエージェントの活用!

 

経営企画職は会社や社長の参謀的存在です。
業務も難易度が高く、精神的なタフさも求められます。

一方で以下のように本当に楽しくやりがいを感じる場面もあります。

  • 事業部へのサポートで感謝されたとき
  • 事業部と一体となって事業を推進できたと感じた時

今は、スキルも資格もない。
でも経営企画として働きたい方。

 

そんなチャレンジャーはまず今日から行動しましょう。

 

では。

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