経営コンサルタントになるために役立つ資格5選

コンサル・経営企画職

経営コンサルタントになるために役立つ資格5選【結論:スキルの方が大事】

2021年4月18日

この記事で解決できる悩み

・経営コンサルになるために必要な資格は?

・経営コンサルになるために必要なスキルは?

・経営コンサルになるために今日からできることは?

 

マスタク
上記の悩みを解決できる記事を書きました!

  • 筆者はメーカーから経営コンサルファームに中途入社
  • 1年程度コンサルファームで勤務後、IT企業に転職
  • 苦戦を強いられた実経験をもとに解説していきます

この記事で解説する『経営コンサルになるために必要な資格/スキル』を読み行動すれば、経営コンサルタントに近づけますよ!

 

 

1.経営コンサルタントになるために役立つ資格5選

経営コンサルタントになるために役立つ資格5選

経営コンサルタントで役立つ資格5選をご紹介します。

①公認会計士

②税理士

③TOEIC

④MBA

⑤中小企業診断士

それぞれ解説します。

 

 

①公認会計士・USCPA

公認会計士実務との親和性が高いため一番オススメの資格です。

USCPAは「簿記2級+TOEIC800点」のようなイメージです。

この資格は以下のコンサルタントになることが可能です。

  • 財務会計コンサルタント
  • 戦略系コンサルタント

 

筆者は戦略&財務系コンサルティングファームに1年程勤務しておりましたが、特に公認会計士の方はめちゃくちゃ強かったです。

理由は実務でとても活かせるからです。

筆者が所属していた部署では、クライアントに対し最終的に中期経営計画など方向性を提示するプロジェクトが多くありました。

その中期経営計画では財務モデルを策定するなど財務計画も含めて提示します。

財務モデルとは以下の三つの要素をエクセル上で連動させるモデルを言います。

  • PL(損益計算書)
  • BS(貸借対照表)
  • CS(キャッシュフロー計算書)

財務三表のつながりを熟知している公認会計士は有利ですし、実際めちゃくちゃ活躍しておりました。

ただし、公認会計士は合計3,000時間程度の勉強が必要になるため、社会人として合格するのはかなり厳しいです。

一方で、USCPAは1,000時間程度の勉強が目安とされていますので取得可能な範囲です。

 

 

 

②税理士

2つ目は税理士です。

税理士は税務のスペシャリストです。

以下のコンサルタントになることが可能です。

  • 財務会計コンサルタント
  • 税務コンサルタント

筆者が働いていたコンサルティングファームではFA(financial advisor)の部署があり、クロスボーダー(海外)案件も請け負っておりました。

税理士には独占業務があるように専門的な能力を保有しています。
さらに税務に精通している経営者は殆どいないため、顧客に対しての提供価値は高いです。

筆者が所属していたファームでも、クロスボーダーの案件で税理士の方が活躍されていました。

とはいえ、税理士もかなり難易度の高い試験です。
複数年受験が可能なので、年齢が若い方は数年かけて受験する価値はあるでしょう。

また、税務系コンサルタントであれば、コンサルをやっている税理士事務所に入所し、実務をこなしながら勉強をするのも良い案です。

 

 

 

 

③TOEIC、英会話力

結論としては以下のレベルがあると良いです。

  • TOEIC800点以上
  • ビジネス会議を英語でできる

上記レベルの英語力があれば、外資系の経営コンサルタントになれる可能性はぐっと高くなります

筆者も4大会計ファームの「某K社」の二次面接で、面接官に「英語ができればな~」と言われ落選になりました。

もちろん、英語以外の能力も筆者は不足していたことは否めないですが、逆に言うと「英語ができれば通過していた」可能性が高いです。

短期間(2~3か月)で英語力を上げたい場合は以下のようなサービスもあります。

筆者は実際、転職活動中にプログリットのサービスを使っていました。
妻に了承してもらい2か月プランを支払い通っていました。

でも、30~40万円と高額なので慎重になってくださいね。
興味のある方は一度、無料カウンセリングで確かめるのもおすすめです。

 

 

また、コスパ重視の方はリクルートのスタディサプリがおすすめです。
筆者の上司はこちらのサービスを使って800点近くとっていました。

期間に余裕がある場合はこちらのサービスで十分でしょう。

スタディサプリENGLISH パーソナルコーチプラン

(料金:3か月プラン 税込74,800円 ※2021年4月10日時点)

 

 

 

④MBA(経営学修士)

そもそも資格ではなく大学院に通って得られる修士です。

MBAでは以下のようなことを学びます。

  • 戦略・マーケティング
  • 組織・人的資源
  • 金融・財務
  • 経営数理・問題解決
  • 企業倫理・経営思想
  • グローバル・ビジネス

大企業向けの経営コンサルをしたい方は中小企業診断士よりもさらにマッチします。
一方で、コストパフォーマンスの観点からは筆者はあまりオススメしません。

国内MBAでは年間で200~400万円程度かかります。
海外MBAでは年間1000万以上かかるのもザラです。

20代中盤までなら回収もはやいですが、30代に差し掛かってしまった場合は家計キャッシュフローを悪化させてしまうので注意が必要です。

 

 

 

 

⑤中小企業診断士

日本版MBAと言われたりします。
国家資格になります。

MBAは大企業向け、中小企業診断士は中小企業に特化しています。
有名なコンサルファームに入りたい場合は、MBAの方が親和性が高いといえます。

とはいえ、経営全般という知識を得るという観点では中小企業診断士でも問題ないです。

というのも、一次試験では以下7科目と広い範囲をカバーしているからです。

  • 「経済」
  • 「財務・会計」
  • 「企業経営」
  • 「法務」
  • 「運営管理」
  • 「経営情報」
  • 「中小企業政策」

 

 

またこちらの資格はコストパフォーマンスが高いです。

TACや大原などの大手予備校の金額でも20~30万円程度です。
(金額はMBAの10分の1以下)

 

さらに通信講座では10万円以下のサービスがあります。

筆者は以下の中で「診断士ゼミナール」を実際使っていますが、
大学受験など勉強経験のある方は通信講座で全く問題なしです。


※出所:上記金額は1年合格コース(一次・二次一発ストレート合格コース)の一般金額を引用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.経営コンサルタントになるために身につけるべきスキル3選

身に着けるべきスキルの写真

これまで経営コンサルタントになるために役立つ資格を解説してきました。
しかし、実は経営コンサルタントの仕事をするために資格は不要です。

もちろん、あるにこしたことはありません。
ですが、資格というよりも実務で培ったスキルの方が重視されます。

ここから経営コンサルタントに求められるスキルを解説していきます。

①構造的思考力

②パワポスキル(資料作成)

③財務モデル作成スキル

それぞれ解説していきます。

 

 

①構造的思考力

構造的思考とは「全体像をわかりやすく整理する」思考です。

クライアントの課題を解決するために、要素を分解・整理し、気づきを与えるための思考法です。

これができていないと、パワポは流れがわかりにくく、エクセルはぐちゃぐちゃになります。

 

どうやって身に着けるか?

・書籍で練習する

・コンサル特有のケース面接対策をする

まず基本的な考え方を理解するために、書籍を読み自分で解いてみてください。

筆者が実際に使用し役立った書籍は以下の記事で解説しています。

 

 

 

 

②パワポスキル(資料作成)

経営コンサルタントの最終成果物は「パワーポイント資料」になります。

最終納品する際は400ページほどの資料になることもあり、
入社すると毎日パワポ資料を作成することになります。

もちろん一人ですべて作るのではなく、メンバーと分担します。

「パワポ資料つくり方の流れ」は以下のとおり。

・プロジェクト全体で導出したい結論を考える

・結論に至るまでの資料全体のストーリーを考える

・スライドごとのメッセージを考える(★)

・メッセージを補完するポンチ絵やグラフを考える(★)

・メッセージを補完する切り口を考える(★)

※上記のうち(★)の部分は実際にあなたが担当することになります。

 

どうやって身に着けるか?

・基本的なパワポ構成、図解技術について学ぶ
・あなたの会社をコンサルするための資料をつくる

コンサルファームでの面接では「あなたの会社にコンサルするとしたら?」のような質問がきます。

この質問に対策しつつ、パワポのアウトプットスキルを上げるのが良いでしょう。

以下の書籍は、筆者がコンサルタントの時に重宝していた本ですのでご参考まで。
(先輩のコンサルタントもよく使っていました)

  • マッキンゼー流図解の技術

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感想(9件)

  • 外資系コンサルが実践する 図解作成の基本

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感想(1件)

 

 

 

 

③財務モデル作成スキル

戦略もしくは財務コンサルファームに転職しようと考えている方は、必須のスキルになります。

先述した通り、中期経営計画を考えたのち、PL、BS、CFという財務三表に落とし込みます。

コンサル未経験者は、ほぼ確実にこのエクセルワークで瀕死状態になりますので注意です。

筆者も「気づいたら朝だった・・・」ということはよくありました。

一方で、コンサル転職前になかなか実務を経験することは難しいです。

 

 

どうやって身に着けるか?

・書籍で理解しつつエクセルワークを練習する

正直エクセルは頭で考えるより手を動かした方が良いです。
実務と書籍に書いてある内容もかなり乖離があると思ってください。

 

筆者がネット上でいろいろ探して一番実務に近いのは以下の動画でした。

上記動画は現役外資銀行の方のノウハウなので参考になります。

 

 

 

 

 

 

3.経営コンサルタントになるために今日からできること

今日からできること 写真

経営コンサルタント」になるためには「コンサル専門のエージェント」に鍛えもらうのが最短です。

なぜなら、戦略コンサル出身者も多く在籍し「コンサルで何が求められるか」を熟知しているからです。

 

先述した通り、コンサル転職では「ケース面接」というのがあります。ケース面接対策をとる過程で、コンサルタントの初歩スキルを身に着けることができます。

以下の記事で「ケース面接対策に強いエージェント」を紹介しています。

 

 

筆者は実際にケース面接対策を何度もエージェントに手伝ってもらった結果、コンサルファームから2社内定をもらいました。

独学での対策はかなり難しいので注意してくださいね。

 

 

 

4.経営コンサルタントになるためのまとめ

最後に重要ポイントを整理します。

・資格をとるなら公認会計士税理士が有利

・資格よりも実務経験やスキルを身に着けるべき!

・経営コンサルタントになるためエージェントに鍛えてもらう!

コンサルは1日24時間のうち15時間を仕事に使います。
人生の3分の2を仕事で使っているという修羅の道です。

 

生半可な気持ちで経営コンサルタントになるのはやめましょう。
間違いなく後悔しますよ。

 

本気の人はぜひ目指してください。
1年、2年コンサル実務積むだけでも同世代と「圧倒的な差」をつけることができます。

 

では。

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