この記事で解決できる悩み ・経営企画が花形と言われる理由は?
・経営企画に必要なスキル・資格は?
・経営企画職につく方法は?
この記事で解説する『経営企画が「花形」と言われる5つの理由』を読み実践すれば、経営企画職につくためのヒントがみつかりますよ!
1.経営企画とは
経営企画とは「経営陣の意思決定サポート部隊」だと筆者は考えます。
もう少しかっこよくいうと「企業参謀」とも言いますね。
日頃から経営陣は答えのない答えを模索しながら、意思決定を続けています。
その意思決定の材料を速やかに、そして、わかりやすく経営陣に提供するのが「経営企画」と言えるでしょう。
具体的な役割・業務内容は次の章で解説します。
2. 経営企画の役割・業務内容
経営企画職につきたいと思う方のために以下の記事を書いています。
経営企画の役割・業務内容について理解を深めてください。
3. 経営企画が花形と言われる5つの理由
経営企画が花形と言われる5つの理由は以下です。
①トップマネジメント(役員)になる可能性があるから ②優秀な人材が集まるから ③給与が高い傾向にあるから ④特命案件(M&A)など大規模なプロジェクトを担うから ⑤多岐にわたる知識やスキルが求められるから
それぞれ解説します。
①トップマネジメント(役員)になる可能性があるから
1つ目は「トップマネジメント(役員)になる可能性があるから」です。
一般的にはサラリーマンの最高峰といえば社長やトップマネジメント(役員)です。
普段から経営陣とコミュニケーションをとり、経営陣の指示に対応する中で経営の考え方を直に吸収できることから、トップマネジメントになる可能性が高いといえます。
個人の資質や能力もありますが、経営企画⇒事業部長⇒役員というのはよく聞くパターンです。
②多岐にわたる知識やスキルが求められるから
2つ目は「多岐にわたる知識やスキルが求められるから」です。
経営企画業務は以下のような業務を任せられています。
・中期経営計画の立案/進捗管理 ・投資案件の推進 ・取締役/執行役員会等の事務局運営 ・特命プロジェクトの発足/推進 ・内部統制(コーポレートガバナンスコード)対応
あまりに広範囲で専門的な能力が求められることから、領域ごとに担当者が分かれていることもあります。
ですが、課長や部長など上司職になるに従い、トップマネジメントの要求を踏まえながら、あらゆる業務を推進する必要がでてきますので、タフな仕事になること間違いなしです。
③特命案件(M&A)など大規模なプロジェクトを担うから
3つ目は「特命案件(M&A)など大規模なプロジェクトを担うから」です。
M&Aなどの全社的な投資案件ともなると、金額も高額になることから、経営企画がプロジェクト推進をすることが多いです。
さらに、M&Aともなると案件が成立した際には、ニュースやメディア記事等で取り上げられます。
その話題性や規模が大きいことから経営企画は「花形」と呼ばれているかもしれません。
ですが、裏では地味な事務作業や労力のかかる関係者調整をすることが多く、案件自体が白紙になることもまあまああります。
「こんなにやっているのになんだかなあ・・・」
なんて思っている経営企画メンバーも一定数います。
華やかな仕事の裏には地味で労力のかかる一面もあることも覚えて頂ければと思います。
④優秀な人材が集まるから
4つ目は「優秀な人材が集まるから」です。
これまで述べてきた通り「多岐にわたる知識やスキルが求められ」、「特命案件(M&A)」などのプロジェクトをこなすためには、一定のスキルセットや経験のある方を集める必要があります。
例えば以下のような人・・・
会社によっても経営企画の業務範囲が異なることから、求められる人材も異なりますが、おおよそ上記のようなメンバーが入っていると思います。
⑤給与が高い傾向にあるから
5つ目は「給与が高い傾向にあるから」です。
doda社が公表している2021年のデータでは、全国の平均年収403万円に比べ、経営企画の平均年収は618万円と200万円も高いです。※
さらに経営企画の年代別年収は以下の通りで、30代からすでに600万円を超える水準となっています。
- 20代 421万円
- 30代 620万円
- 40代 765万円
- 50代 ~894万円
将来のトップマネジメント層となりえるメンバーが働いていることから、給与面でもやや厚遇になるケースが多いと言えるでしょう。
※出所:平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】(公開日:2021/12/13)
4.経営企画が抱える悩み
「花形」と言われる経営企画ですが、実は経営企画ならではの「悩み」や「つらい」出来事があります。
以下の記事では、筆者の実体験を基に対策も書いています。是非ご参考にしてください。
続きを見る
参考経営企画の仕事がつらいと感じる3つの理由とその対策【現役】
続きを見る
参考経営企画がいらないといわれる3つの理由とその対策【現役】
5. 経営企画職につくための方法
確実な方法はありませんが、 経営企画職につくための方法3つご紹介します。
①経営企画の仕事内容を把握する ②経営企画に必要なスキルや資格を得る ③経営企画に必要な業務経験を積む
それぞれ解説します。
①経営企画の仕事内容を把握する
すでに述べてきていますが、さらに「経営企画の仕事内容を把握」していきましょう。
経営企画の仕事とは何か、さくっと理解したい人に、以下の書籍がおすすめです。
ただ内容が薄いので他のメディアや書籍で補う必要あり。
経営企画の仕事は幅広いですが、その一つに経営戦略の立案があります。
以下の書籍は、経営戦略立案のための基礎的なフレームワークや理論を理解する導入の教科書としてオススメです。
大学生の方でも十分読める内容です。
最後に、筆者がコンサルファーム在籍中に参考になった書籍。
「経営戦略の参謀」とはどんなマインドをもって、どういう行動をとっていくべきか?
実務観点から書かれており、やる気がでます。
参考ですが、以下記事でも、経営企画の基本的な業務内容、経営企画に向いている人は?等を書いています。
続きを見る
参考経営企画の役割と仕事内容は?役立つスキルや向いている人を解説!
②経営企画に必要なスキルや資格を得る
次に「経営企画に必要なスキルや資格を得る」です。
資格を取得できたからといってすぐに経営企画職につけるわけではありませんが、有利になるのは間違いありません。
筆者の実経験や、現在も経営企画部門にいる立場から必要になる論点を以下記事で紹介しています。
ご参考になれば幸いです。
続きを見る
参考経営企画の仕事で役立つ資格6選【結論:資格はとらなくてOK】
③経営企画に必要な業務経験を積む
最後は「経営企画に必要な業務経験を積む」です。
経営企画部門で新たに人を採用しようというとき、どのような視点で応募者をみているか?
1つは、経営企画の経験がなかったとしても、親和性のある業務をこなしているか?という視点です。
なぜなら経営企画は経理のようなルーティン的な業務は殆どないため、定型的な業務しかやってこなかった人はフィットしないからです。
そのため、まずは現職の業務の中で企画系の仕事ができないか模索してください。
例えば、会社内での他部署異動の打診や現業の中で上司に企画・提案するなど行動してみてください。
もし上記の方法が難しいのであれば転職も一つの方法です。
特に経営企画で働くためのおすすめのルートは
「コンサル転職し数年働いた後、経営企画職へ転職すること」です。
というのも、経営企画職に求められるスキルは、コンサル実務をこなすことで習得することができるからです。
筆者も実際、メーカー⇒経営コンサル⇒経営企画、というキャリアを歩んできました。
参考として筆者がおすすめする転職エージェントを以下に貼っておきますが、本気でない人は見ないでくださいね。
続きを見る
参考【経験者】コンサル未経験におすすめする転職エージェント6選
6.まとめ
最後に重要ポイントを整理します。
・経営企画が花形と言われる理由は経営層になれるから ・経営企画は花形とよばれる一方で、地味で労力のかかる調整もしている ・経営企画職につくためには親和性のある業務経験を積むこと!
ネットでは以下のような質問・疑問をよくみかけます。
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応募条件で経理何年経験している事が必要とされているが、経理から経営企画が一番近道なのか?
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営業、技術、経理で会社に貢献している社員が経営企画になるのではないか?
本記事で色々述べてきましたが、何が近道なのか?に正解はありません。
最後は自分の頭で考え、決断し、行動するしかないのです。
たしかに、経営企画は地味で労力のかかる業務もあります。。
しかし、自分の頭で思考し、情報を整理して、何らかの示唆をだす、というとてもクリエイティブな仕事だと筆者は考えます。
M&Aをやり遂げた時もフルマラソンを完走したような達成感を味わえましたよ!
経営企画を目指している方、是非チャレンジしてください!応援しています!
では、また!