この記事で解決できる悩み
・企業研究がめんどくさい…ラクする方法ないかな?
・結局何をどのように調べればよいの?
・企業研究をやる意味がみいだせない・・・
筆者は本記事で解説する方法で1部上場企業の経営企画職に転職できました。
- 1度目の転職では上場企業のコンサルファームから内定2社獲得
- 2度目の転職では1部上場企業から内定2社獲得
この記事で解説する『【コレだけ!】めんどくさい企業研究をラクにする4つのSTEP』を読み実践すれば、ラクに業界・企業研究の方法が学べることができますよ。
1.業界・企業研究をラクにする「4つのStep」
下記4つのStepに従って調べることで業界・企業研究をラクにできます。
時間のない方は最低限Step2(財務指標)、Step3(応募先調査)を優先させましょう。
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1業界動向・業界成長性をみる
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2売上増加率、営業利益率、自己資本比率、ROEをみる
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3製品・サービスをおさえる
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4競合他社をおさえる
それぞれのStepを解説していきます。
Step1:業界動向・業界成長性をみる
まずは「業界地図」をみてください。
「東洋経済新報社」と「日本経済新聞社」の出版がありますがどちらでもOKです。
業界地図(東洋経済新報社)
「会社四季報」業界地図 2021年版 [ 東洋経済新報社 ] 価格:1,430円 |
メリット
約170の業界、約4,000社をカバー。業界の天気予想や最新動向も端的にまとまっており、全体像を把握するには最適。
デメリット
有料(1,300円程度)。比較的有名な企業(上場企業)しか載っていない。
正直1時間グーグルで使って調べるより、1,300円払って数秒で業界動向を把握する方がはるかに費用対効果が高いでしょう。
業界地図(日本経済新聞社)
価格:1,320円 |
Step2:売上増加率、営業利益率、自己資本比率、ROEをみる
これらの指標をみることで、企業の成長性、安全性、効率性をバランスよくみることが可能です。
他にも色々ありますが、面接対策という意味ではこの3つさえおさえておけば十分です。
効率的に調べるには、下記2つが良いと思います。
特にバフェットコードは今すぐ使え、無料なのでオススメです。
バフェットコード
バフェットコードのURL:https://www.buffett-code.com/
メリット
無料。検索すれば2~3秒で調べることが可能。グラフになっているので非常にみやすい。
デメリット
たまに正確な数値でないことがある。情報が不足していることがある。
会社四季報
価格:2,300円 |
メリット
情報が網羅的。2~3年後の売上予測も掲載。主力事業の状況が端的にまとまっている。
デメリット
有料(2,000円程度)。情報量が多いので見方が難しい。
また、売上増加率などをみる際は、下記を目安にすると良いでしょう。
企業分析のポイント
- 売上増加率が上昇しているか(収益性)
- 営業利益率は上場企業平均の5%付近かどうか(収益性)
- 自己資本比率は上場企業平均の30%付近かどうか(安全性)
- ROEは上場企業平均の10%付近かどうか(効率性)
Step3:製品・サービスをおさえる
最速で調べるには、下記3つの組み合わせが良いと思います。
リクナビ(新卒用ページ)
メリット
無料。売上、事業内容など基本情報が平易な表現でまとまっている。採用情報ページには「求める人物像」が丁寧に書いてある。
デメリット
基本的に良いことしか書いていない。深い情報は載っていない。
会社四季報
価格:2,300円 |
メリット
情報が網羅的。2~3年後の売上予測も掲載。主力事業の状況が端的にまとまっている。
デメリット
有料(2,000円程度)。情報量が多いので見方が難しい。
就職四季報
価格:2,090円 |
メリット 選考ポイントや3年後離職率、年収などのデータあり。
デメリット
有料(2,000円程度)。事業内容について情報がやや乏しい。
オススメとしては、リクナビ(新卒用ページ)もしくは会社四季報で主力事業について概要を把握し、就職四季報で採用関連情報を把握するのが良いでしょう。
Step4:競合他社をおさえる
最速で調べるには、やはり業界地図が良いです。
業界地図以外にも「自力で検索する」という方法もありますが、労力が大きくなってしまうリスクもあるのであまりオススメしません。
業界地図(東洋経済新報社)
「会社四季報」業界地図 2021年版 [ 東洋経済新報社 ] 価格:1,430円 |
メリット
約170の業界、約4,000社をカバー。カテゴリー別に色で企業が分類されている為、競合他社が視覚的にわかりやすい。業界によっては順位づけもされており、パワーバランスも把握しやすい。
デメリット
有料(1,300円程度)。比較的有名な企業(上場企業)しか載っていない。個社の企業情報が少ない。
Step1の業界動向についても理解が進むので、やはり良書といえます。
筆者も業務でたまに使います。
検索エンジンで自力で調べる
無料。業界によっては円グラフがでてきて、主要競合プレイヤーが大体わかる。
メリット
デメリット
業界によっては検索困難。キーワードの粒度選定が難しい。※1
※1 たとえば「IT シェア」と調べても、ITの中でもソフトウェアなのか、サービスなのか、など領域に関する知識がないと検索キーワードを設定するのが難しい場合がある。
具体的なアクションは業界地図を購入⇒索引から応募企業名探す⇒業界特定⇒業界プレイヤー特定、になります。
応募企業の掲載ページを開きますと、競合他社が載っていますので、ラクに競合を抑えることができます。
一方で、業界地図には個別の会社情報が少ないです。
一つ一つの会社を深く理解したい場合は、四季報、バフェットコードで調べましょう。
2.企業研究やる意味ある?
ここまで、業界・企業研究の方法について解説してきました。
方法だけ理解しても、やる意味なくない?という方のために、企業研究の意味について解説します。
企業研究の意味3つ
①ライバルの9割がやっている
②採用担当者が重視するポイント第2位になっている
③志望動機が語れる
①ライバルの9割がやっている
マイナビエージェントによると、転職活動者の90%が「企業HP」、70%が「採用HP」から企業情報を収集すると回答しています。
つまり、約90%以上のライバルが何らかのかたちで企業の情報取集をしていることになります。
企業研究をしない時点で、ライバルに負けてしまうことが容易に想像できますね。
出所:マイナビエージェント「【転職活動、何社応募した?】平均応募社数や、選考通過・内定の確率はどれくらい?」
②採用担当者が重視するポイント第2位になっている
dodaの「中途採用の実態調査」によりますと、採用担当者が重視するポイントは、職種によってばらつきがあるものの、下記順位になります。
1位:第一印象(8票)
2位:受け答えの仕方(4票)
2位:スキル(4票)※2位同順位
出所:「採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査 採用担当者が面接で見ているのはどこ?」を基に筆者(マスタク)集計
着目すべきは2位「受け答えの仕方」です。
受け答えの仕方には「しっかりと企業を分析してきたか(調べてきたか)」という要素が含まれています。
筆者も企業を徹底的に調べた時は面接通過率が高かったです。
③志望動機が語れる
これまでお伝えした業界/企業研究をやられた方は、すでに応募企業の魅力を十分に熟知しているはずです。
ゆえに、業界の中での位置づけ、競合との比較、自社の強みなどから、志望動機を語ることが可能になります。
このことからも、業界・企業研究は重要なステップといえます。
3.まとめ
最後に重要ポイントを整理します。
業界・企業研究はもちろん内定を勝ち取るためにやります。
ですが入社してからも十分使えるリサーチスキルです。
「仮説を立てて検証⇒でてきた答えに対してまた仮説をたてて検証⇒また仮説を…」
このサイクルを若い世代から身に着けることで、同年代と圧倒的に差をつけていきましょう。
内定獲得を応援しております。
では。